2008年5月23日金曜日

でべら酒!

「でべら」

すっかり暖かくなって来ましたね!
昨日はこちらの地方に来てから、寒い時期にハマッて飲んでいた「でべら酒」の飲み納めをしました。
また、寒くなるまではお預けだぁ。しかし、初めてこの飲み方を教えてもらった時はかなりのカルチャーショックでした・・・。
まず、「でべら」とは?
「でべら」は「タマガンゾウヒラメ」のことで、干した物も「でべら」と呼びます。主に「出平鰈(でべらかれい)」と呼ばれていますが、魚の種類はヒラメです。地方によって「でびら」とも呼ばれています。「デメヒラメがなまった」という説と、手の平を広げたような形から「手平」と呼ばれたという説があるそうです。 瀬戸内海では一年で全長7~17センチに成長し、11月中頃から2月末まで底引き漁が解禁となり、漁が行われます。「でべら」は内臓を出して、塩水で洗い、冷たい潮風で3、4日干して作ります。
「でべら酒」の作り方:
「でべら」を金槌などで叩き、背骨を砕き、あぶるように香ばしく焼きます。フグのヒレ酒と同じ要領で、焼いたでべらを軽く手でさいて熱燗に投入!!20秒~30秒ほどつけたら飲み頃です。
でべらのダシが出て、非常にコク・深みがあり、マイルドな口当たりになります。好みで塩を一振りしてもいいと思います。 関東では剣先するめを炙って熱燗に入れた、いか酒をよく飲んでいましたが、このでべら酒はいか酒とは比べ物にならない程、良いダシが出ます。美味しい塩辛か何かがあればつまみもいりません。何度注ぎ酒をしてもその旨みが無くならないのです。
そして・・・でべら酒の最後の〆はなんと!?その熱燗に入っていたでべらを取り出し、温かいご飯の上にのせ、熱いほうじ茶をかけ、わさびと醤油で味付け。そうです!お茶漬けにして食します。
お酒の中にずっと漬かっていたせいか、骨まで柔らかく食べられるのです!これには感動してしまいました。心も体もほっと温まりますよ。冬のお気に入りです!
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